先週末、モハメド・アリ氏の訃報を聞いた
大好きなボクサーだった
もちろん彼の全盛期を知っているわけではない
その多くは後にビデオで観た
知るほどに彼の魅力に惹かれていった
ただ強いだけではない
魅せてくれるのだ 楽しませてくれるのだ
ビデオ6巻のドキュメンタリー『アリ、英雄の伝説』(The Whole Story)も観た
もう一度観たいなあ
モハメド・アリ
写真はプロデビュー間もない1962年
試合前、控室の黒板に「4ラウンドでKOする」と宣言している
それまでのボクシングの常識を打ち破っている
オリンピックで金メダリストになり、その後プロに転向
ヘビー級の最強にして最年少世界王者となる
1967年、WBA・WBC統一世界ヘビー級王座だった彼はベトナム戦争に反対し、徴兵を拒否した
ペナルティーとして彼はタイトルを剥奪され、ボクサーライセンスも剥奪された
その後、3年7か月間のブランクを作ることになる
本格的な復活は皆さんご存知のジョージ・フォアマン戦「キンシャサの奇跡」である
キンシャサの奇跡
世紀の大逆転!などと言われることもあるが、私の見解では「アリの完全なる計画どおり」であったと思う
それまで防戦一方?だったアリが突然反撃に転じ、8ラウンド終了間際にアリのワンツーの速攻がフォアマンの顎をとらえた
フォアマンはゆっくりとリングに崩れていく
その時アリはもう1発パンチを繰り出すのを思いとどまって止めた
アリのスピードならもう2〜3発、こめかみに入れられるほど時間があったかも知れない
そうなのだ、アリはもう一度フォアマンに立ち上がって欲しかったのだ
立ち上がったフォアマンを完膚無きまでにKOするドラマに仕上げようとしていたのだ
グレイト!である
パーキンソン病
引退後に彼はパーキンソン病を患い、長い闘病生活になった
私の勝手な見解であるが、3年7か月間のブランクによる影響が大きかったのではないか?と思う
3年7か月間のブランクによって彼のボクシング人生は大きく後ろにずれ込んだ
そんなことがパーキンソン病発症につながったんじゃないかなあ?と
聖火ランナー
1996年アトランタオリンピックの開会式に最終聖火ランナーとして登場した
もちろん彼はパーキンソン病で走れない
震える手で点火用のトーチに火を点けたシーンは思い切り感動した
前述のビデオ6巻のドキュメンタリー『アリ、英雄の伝説』(The Whole Story)を観て、すべてを知っていたから
30年の年月を経て、アメリカは「ベトナム戦争は間違いだった、アリが正しかった」と、認めたのだ
偉大なボクサーであり、平和を愛した偉人がこの世を去った
猪木 vs アリ
今日はこれをもう一度観ようかな
「世紀の凡戦」なんて言われたみたいだけど、今観るとなかなかいい試合なんだよなあ
合掌