PhilipsのパワーIC TDA1552Qを使ったステレオパワーアンプの製作
第2話完成編
ケース加工
これが一番面倒な作業
今回は部品点数が極端に少ないから実装が主な仕事となる
写真は背面の端子
向かって右から電源の入力、スピーカー出力、ライン入力の順
ライン入力端子は安いものだと100円以下でもあるが、高級品だと500円くらいする
最低限必須な絶縁型で金メッキのものを買った
1個200円くらい
フロント面はボリュームと ON/OFFスイッチ、そしてONの状態がわかるLEDだけにした
入力を2系統にして切り替えスイッチを付けることも考えたが今回は保留
配線実装
内部配線は適材適所
出力の配線は迷った末に基板の穴の大きさからIVの単線を選択
右下のボリュームはボリュームは10kΩAカーブ2連、マルツの150円くらいのヤツ。
パワーICの放熱のため、ICの背中を底面に固定
放熱版を寄り付けた作例もあったが、多分、このやり方で大丈夫でしょう
トロイダルコイル
上の写真の左に見えるのはスイッチング電源のノイズの除去に効果があると言われるトロイダルコイル
いろいろのページで実験されていたのでプラスマイナス両方に100μH9A(100円×2)を直列に入れた
とりあえず私の耳にはノイズは聞こえないので良かったことにしておこう
オシロスコープなど持ってないし、正しいかどうかは分らないけれど
背面
右からライン入力、スピーカー出力、電源の入力
ライン入力は2系統にして切り替えできるようにしようかな?などと思案していたら、思い余って小さな穴を空けてしまった
ちょっと失敗
まあ気にしなければ大丈夫
完成
先ずは壊れてもいいスピーカーをつないで音出ししてみたが、ノイズもなくいい感じで鳴る
もれ電流も両チャンネルとも7〜8mV程度と優秀だと思う、一発で完成した
その後、ずっと使っていなかったオーディオ用スピーカーONKYO D-102Aを接続したら、かなりいい感じですばらしく鳴ってくれた
こんな完成度の高いものが簡単に作れるなんて!と感激
放熱に関しても全く問題無し、これは良いぞ、めっちゃうれしいぞ
最近はデジタルアンプがいろいろ出て来て、そちらも気になるけれど
このTDA1152Qは高い評価をしていいと思う
安価で部品数も少なく、簡単に組み立てられる上にめっちゃ高音質
低音から高温までしっかりと鳴る、それもたいへん音楽的ですばらしい
ICもまだ販売されているようなので、迷っている人は是非、製作してみることをおすすめする
すでに製造終了
まだ売ってます