新しい「エレアコ用のプリアンプ」を構想中
古いギターアンプなどに採用されているTone Stack=パッシブのトーン回路を生かして組んでみたい
Tone Stackをもっと深く研究してみよう
Tone Stack=パッシブのトーン回路
パッシブの回路なので、高音であれ、低音であれ、減らすことはできても増やすことはできない
でも、全体を増幅した上で要らないところをカットすれば、その他を増やしたことになる
檄鳴りのギターにぴったりではないか?と考えたのだ!
Fender Bassman 5F6-A
これを基本に考えて来たが
Marshal JTM45
マーシャルの伝統的な?回路?
上の5F-6とそっくり?
そのとおり!
レオ・フェンダーの回路をジム・マーシャルがそのまんまパクった?とされている
主な変更点としては
1.一番手前の抵抗が56kから33kに減らされ、
2.上のコンデンサーが250pから500pに増やされている
計算すると
1の変更によって、ローパスフィルターのカットオフ周波数が
5F6の142Hzから219Hzに引き上げられた
2の変更によって、ハイパスフィルターのカットオフ周波数が
5F6の2314Hzから1157Hzに引き下げられた
多分
カットされる谷の部分が狭く設定されたのではないか?と考えられる
さらにはこんなのも見つけた
Tone Stack for Guitar Amplifier Reference Design (PDF 1182 KB)
元々、真空管アンプの回路だったプリアンプ部だけを取り出し、 オペアンプICで組みなおしている
そして、回路図から設計の考え方、テストデータまで提供されている
テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments )=世界的な半導体開発・製造企業であるから、信頼性が高い
うわあ、すごい!
1週間前の私の記事で、インピーダンスを1/10に下げた(理論上)回路を妄想していたが、
テキサス・インスツルメンツも定数は、ほとんど古典的なハイインピーダンスで設計している
Mid BoostスイッチをOnにすると、
ハイパスフィルターのカットオフ周波数は
5F6の2314Hzに比べると、大きく616Hzに引き下げられる
カットされるMidの中心周波数は479Hzとのこと
音を聴いてみたい
ああ、研究はどんどん迷宮に入って行くようだ
迷路なのだよ
ラビリンスなのだよ
でも、楽しいのだよ