正しいフォームを身につける
鏡を用意してください。全身が映る鏡があるとバッチリですが、手鏡などでもかまいません。鏡に映して自分で確認してみましょう。
両足を握りこぶしふたつぶん程開けてしっかりと立ちます。つま先は少し開きます。90度に開いているのがいいとい う人もいますが、これには個人差があります。普段、内股で歩いている人に、つま先を開いた体勢をとってもらうと重心が後ろになってしまう場合もあります。 つま先の角度はいろいろ試してください。重心を親指の付け根あたりに持ってこられるように。
とにかく、重心がつま先の方にかかっている必要があります。重心がかかとにあってはいけません。かかとには、紙を1枚挟んでいるかのイメージです。
下 腹部の筋肉を引き上げます。首が前に出ないように、頭のてっぺんにひもが着けられて引っ張り上げられているよう なイメージです。肩や腕には力が入っていてはいけません。腕はだらりと垂らします。後ろで組むなんてもってのほか!! 胸を起こしてあばらを開きます。目 線は真正面、あるいは、ほんの少し正面から上。です。しっかりと目を開けるのもポイントのひとつです。
かかとをつけた上体で立ち姿勢をとってから、両足を開いた方が分かりやすいという人もいます。工夫して自分にあったフォームを探してください。
ここでのポイントはいかにも堂々としていること、かっこいいこと、です。
立ち姿勢の矯正
立ち姿勢でよくないと思うのが、
- 背中が丸くなって、胸が圧迫されている
- 顔が前に出て首の後ろに力が入っている
- お腹が出ている
- 重心がどちらか片方の足に片寄っている。または後ろにある。
等です。鏡に映してよく観察してみましょう。
姿勢の矯正の仕方として、こんなのがあります。壁に、かかと・お尻・背中・後頭部の全部がくっつくように立つのです。もし、それがつらいようなら、相当、姿勢が悪いと思われます。毎日“壁くっつき立ち”10分ですね。メニューに追加しましょう。
▶丸印の4ポイント。かかと・お尻・背中・後頭部の全部が壁にくっつくよ うに立ちます。 おなかを引き上げる感じも理解できると思います。 |
ボイトレその4のまとめ
- 姿勢を正し、正しいフォームを身につけよう
- 重心はつま先の方においておくべきである
- オフィスや学校でこっそり「壁くっつき立ち」をしているところを見つかると、恥ずかしいより先にびっくりされると思う