声を出してみよう
先ずは口の形を確かめてみよう
鏡で確認しながら大きく口を開けてみましょう。普段、日本人である私たちは大きく口を開けることなく話しています。ここは、ストレッチの一環だととらえるようなつもりで大げさに口を開けてみます。
ア(a)エ(e)イ(i)オ(o)ウ(u)と、大げさに口を開けて、それを鏡で確認してみましょう。母音だけだとのど声になりがちなので実際に声を出す場合、マ(Ma)メ(Me)ミ(Mi)モ(Mo)ム(Mu)と発音します。
- マ(Ma)――指3本が縦に入るくらい大きな口を目指します。話すときより柔らかく、そして響くように。
- メ(Me)――舌が上がってこないように、そして口先だけにならないように気をつけて、のどの奥の方を開いて出します。
- ミ(Mi)――唇を横に引っ張ります。ひずんだ音、にごった音にならないように。
- モ(Mo)――まん丸の口です。口の中でこもらないようにしっかり息を吐きましょう。
- ム(Mu)――MoからMuにもってくるといいかも知れません。口先を少しとがらせてみましょう。これも、口の中でこもらないようにしっかり息を吐きます。
日本語の特徴だからと、仕方がないとは言ってられないので。
日本語は多くの息を必要としません。その上、大きな口を開けなくても充分に話すことができます。
また、アクセントも強弱というより、音の高低でつけられるため、口先だけで発声、発音するができます。
そのため、充分に意識していないと(意識していても)大きく口を開けられない人や「息を吐く」という感覚も充分に理解できない人もいます。
おなかの支えがしっかりすれば、少ない息でも安定した声が保てるのですが、そのような理由から、最初は、しっかりと、たくさんの息を吐き出し、大げさに口を開ける練習を強くお勧めします。
ボイトレ.その7のまとめ
- ストレッチの一環と考えて大きく口を開け、たくさんの空気を出してみよう
- 鏡を使って自分の口の形をしっかりチェックしよう
- しっかりチェックしたつもりでも、うっかりドラマの最終回を見逃したりする