数年前に自作したZendriveというエフェクター
先ず始めに
初心者のために蛇足ながら
OverDrive(オーバードライブ)とは音を歪(ひず)ませるエフェクターである。主にロックのエレキギターで使用する。エレキギターのギュイーーンというあれ!
日本製の超優秀な製品でも1万円程度で購入できる
イントロダクション
2010年頃かな?ハンドメイド系エフェクターブランドが乱立した時代があった。
数万円もする、バカ高いハンドメイドオーバードライブが、数多く日本に入って来た。
今回のHermida Audio TechnologyのZendriveもそのひとつかな?
入手するには楽器店でなく直接米国のガレージメーカーにオーダーするしかなく、それも、何ヶ月も待ってようやく届くという状況だったようで、伝説的なオーバードライブとなっていた。
ロベンフォード
それがまた困ったことに、憧れのロベンフォード氏も使用しているとのことで、すごく気になっていた。
氏のライブに行くと、確かに足下にZendriveがあった。
Zendrive(本物)
その後、オーダーではなく、日本でも販売されるようにはなったのだが、税別で29400円とこれまたやはりバカ高い
回路図
そのうちに回路図がネット上にもれ出るようになった。
すると、めっちゃ簡単な回路構成。
オーソドックスなTS系のオーバードライブからバッファー部分のトランジスタ回路を省略したもの。
パーツ点数もめっちゃ少ない。
こんなものに3万円も払えません。
ネットには、この他にも数種類存在するが何れも似たようなもの
これは是非とも作ってみなくては、と。
私の作ったZendrive
売ったら捕まるかも知れない。ははは
回路が簡単なのでプリント基板など作らず、ユニバーサル基板で手配線した。
歪みのクリッパ部分
この機材は歪みのクリッパ部分に特徴がある
MOS-FETの2N7000とダイオードの1N34の組み合わせ。
片側だけ1N34を2本直列にした非対称クリッパのものもある。
BAT41ではなく1N34を採用している回路図もある。その混合型も存在するようだ。
なので、その部分をソケットにしてパーツを差し替えることでいろいろ試すことができるようにした。
製作したのがかなり前なので、記憶が正確ではないかも知れないが・・・
結果的には2N7000とBAT41の対称型がすっきりしていて好みだった。
その他のパーツもソケットにして、取っ替え引っ替え、試した。
めんどくさいけど、楽しいんだよな。
オペアンプ
オペアンプICは最終的にTLC2262に落ち着いている。
これも記憶が正確ではないかも知れないが・・
AD712からTLC2262に換えたと思うが、ほとんど変わらなかったという印象。どちらかといえば・・くらいの差。
デフォルトとされている1458は好みではなかった。同様に4558も好みではなかった。5532も試したが覚えていない。
今回は、さらにこのZendriveを改造することにした。
記事が長くなってしまったので、日をあらためて報告することにする。