ギター用のエフェクター
Big Muff Pi(パイ)の自作 3回目
10年ぐらい前の話であるが、資料が出てきたので記録しておく
昨日の記事で基板から回路図を起こすところまで書いた
Big Muffとは
1970年頃に発売され始めたエレキギター用エフェクター
音を歪(ひず)ませ、特に音を伸ばす特徴がある
音を歪(ひず)ませるエフェクター、現在は「ディストーション」又は「オーバードライブ」などと呼ばれ、音味で区別されている
その頃は「Fuzz(ファズ)」と呼ばれた
ジミヘンドリックスの使用で有名な「Fuzz Face」はその代表選手である
そして「Big Muff 」は「Fuzz Face」と双璧ともいえるFuzz Machineの傑作と言えるだろう
歴史
1971年エレクトリックハーモニクス社から発売
その後、公式,非公式にいろいろな会社で製造・発売され、多くのバージョンが存在する
シホちゃんから借りた3機種
1. USA製(w/t Tone-Bypass SW)
2. Black Russian
3. White Russian
3つとも回路図を書き起したが、今回目標とするのは3の白っぽいロシア製
3台を比べてみると
いろんなところにいろんな回路図がある
回路の解析も多くの人が行っているから、そこは他のサイトに任せるが
3機種ともトランジスター4石の増幅回路で
1石目がバッファー、2石目3石目がダイオードクリッパ、トーン回路があって4石目が送り出しバッファーであった
私が書き起した回路図
きたない
3台の音味の大きな違い
1のUSA製が一番歪む、そして暴れる
3のWhite RussianはLowが引き締まっていて唸る。弾きやすい
2のBlack Russianはその中間といった感じか
何となくの直感だが、ダイオードクリッパと直列につながるコンデンサーによるところが大きいのではないか、と感じた
1のUSA製が1uF、2のBlack Russianが0.1uF、3のWhite Russian0.047uF
なんとなくそれっぽい説明だな
あと、ダイオードクリッパと並列のコンデンサーも歪みの高音調整に大きなファクターだろうと思う
見つけた!
最近になって見つけた回路図
Early Russian Madeと呼ぶのかあ
だいたいはこの回路定数で制作した
主な違いと考察
上の回路図から言うと・・
トランジスターがすべて見た目からも違った
型番はほとんど不明で、分ったところで入手困難
倍率などの設定もさまざまであるが、がばっと増幅していることだけは間違いないので・・・
この部分は保留
2段目、3段目のダイオードクリッパーの部分の「ダイオードD1〜D4」も出音に大きく影響しそう
前述の2段目、3段目のダイオードクリッパーの部分の「ダイオードと直列するコンデンサーC6、C7」
0.047uF、0.1uF、1uFとさまざま
この部分はヒヤリングテストをしよう
トーン回路
C8、C9、R8、R5で構成されるトーン回路がBig Muffの大きな特徴であることは間違いない
この部分はまた別に解析、検討したい
長くてつまらない話、最後までお付き合いありがとうございました
このプロジェクトはまだ続きます。また週末あたりに・・