今日は機材の話
振り幅すごいな
フェンダータイプ・トーン回路
上の回路図がフェンダー標準のトーン・コントロール回路
ほとんど全ての(フェンダー以外でも)ギターアンプで同様な回路が使われている
一番上の250kΩのVRで「トレブル(高音域)」,その下の250kΩのVRがで「ベース(低音域)」を調整できる
ミドルコントロールを設ける時はR2(6.8kΩ)の抵抗を10kΩのVRにすればよい
特殊なトーン回路
オーディオ的に見たら「なんじゃこりゃ?」とひっくり返りそうであるが
エレキギターやエレキベースをつなぎ込むと、一気に有用性を感じる
故人、レオ・フェンダーが生み出したと言われるこの回路、60年を経て健在
天才だったんだな
ICで作る
元々、真空管で構成されていたフェンダーの回路であるが
ICで組んでみる試みは多く行なわれているようだ
大塚明氏の本でもIC版フェンダータイププリアンプは紹介されているが、そちらは元の回路と定数が全く同じのモノラル仕様
「土日で作るオリジナルエフェクター」に紹介されているのはトランジスタのステレオ仕様
今回紹介した「これ」はその折衷版?かな?
ステレオ仕様で作ったので、デュアルのオペアンプがひとつとアウトのFETが2個
HighとLowの利き具合を選べるようにしたのがポイント
実体配線図
プリント基板は使わず、すべて手配線で結線した
内部
実体配線図は改造前の非反転入力になっているが
その後、反転入力に変更した
この回路は反転入力の方が合うような気がする
ICは2604
ちょっと値が張るが懐のでかい、信頼できる石だと思う
コンデンサーはスイッチに直付け
FETは2SK170だな
ヒヤリングで決めた(と記憶する・・)
完成品
トーンの両側の小さなスイッチで High/Lowの利き具合を調整できる
思いっきりEQすることも可能だし、ちょっぴり味付けすることもできる
こんな回路でフラットな特性を出すのは無理だと思ってたけど
マスタリングで使うことも可能なくらいハイファイにできた
偶然だと思うけど
入出力ともステレオ仕様
右側は電源±15V
今回のベースの録音はこれを通してみようと思っている