本物の真空管を使ったOverDrive
もうほとんど完成していたのだが、記事にするのを忘れていた。
前の記事から時間が経過しているので、ちょっと反芻しながら進むことにする。
Tube WorksのTube Driverを元に真空管を使ったOverDrive自作した。
音出し
音の出た瞬間はいつも感動するが、今回はいつも以上に強力であった。
今までの「歪みもの」とは違う音だ。真空管のねばっこい歪みと言うべきか。これはすごい。
ピッキング ニュアンスもバッチリ出るし、ギターのボリュームを絞ればクリーンサウンドが出る。
それでいて、歪まそうと思えば思い切り(私には十分過ぎるくらい)歪 む。すごい。
音域がHigh寄りであることはもうちょっと修正すべきであるが、これは面白い。
サウンド調整
ポイントとなりそうな部分をソケットにしてパーツを取っ替え引っ替えしながらサウンドチェックを繰り返した。
特に信号経路のコンデンサーの定数で、音はコロコロと変わる。
しかし今回、面白かったのは
電圧
オリジナルの回路図では(全体に)DC9Vで駆動している。
が、回路図にも(全体に)DC12Vを推奨しているようだ。
真空管12AX7のヒーター電源は通常12.6Vであるか ら当たり前のようである。
しかし、12AX7のB電源(カソード電源)は通常200〜400V程もあるらしいから通常どうりの使い方ではない。
かといって、サンレコの「土日で作るエフェク ター」の記事の中では、B電源(カソード電源)を9V~24Vあたりに設定する方法があり、必ずしも高い電圧が必要でもないらしい。
特に歪ませたい場合は低い電圧でも十分に 動作するようで、そのあたりもいろいろ試行錯誤した。
オペアンプの電源電圧を9Vから12V、さらには15Vに上げる事によってより歪まない方向に進む。
オペアンプでは歪ませたくないので、15Vに上げたい。
ところが真空管のヒーターに15Vを供給するのはちょっと可哀相な感じがする。
できれば定格ぼ12.6V程度以下に留めたい。9Vも試してみたがヒーターは圧倒的に12Vがよい。
結論
OPアンプと真空管のカソードに15V、ヒーターに12Vの電圧をかけてみると・・・
めっちゃいい感じになることが判明
仕方がない、ひとつのエフェクターで2つの電源を用意することにした。
電源ユニット
NJM7812を使った電源ユニットを作った。
直流15Vを入力すれば、きれいな12Vを取り出せる。
本体にアダプターで直流15Vを入力し、そのままオペアンプと真空管カソードに入力。
電源ユニットで変換した12Vを真空管のヒーターに入力する。
簡単な回路であるが、さてこのユニットをどこに納めるか?も考えながらレイアウトしなければならない。
回路図は全体に公表する予定。
アルミケース
レイアウトを考えながら。
左下に真空管を納めよう。
穴あけ
電気ドリルでバリバリと穴を開けて、リーマーで広げる。
今日はここまでかな。