今、私達が使っている「太陽暦」は、1年の長さを太陽の動きによって決めている
植物に関しては、この「太陽暦」が合う
月の影響
しかしながら、私達動物にとっては、月の影響がたいへん大きいので「太陰暦」が合う
多くの動物でも産卵などと関係がある
サンゴの産卵はたいへん分りやすい例で、大潮の夜、満潮時に一斉にはじまるという
沖縄の「美ら海水族館」では、水槽の中のサンゴも外の海と同時に一斉に産卵を始めたとしてニュースになった
太陽太陰暦
日本は、明治5年まで「太陽太陰暦」を使っていた
それは、1ヶ月の長さを月の動きによって決め、1年の長さは太陽の動きに動きによって決める、というたいへん優れたものだった
急いで作った暦
欧米との国交など、いろいろな事情により「太陽暦」に変えたが、めっちゃ急いで暦を作った
それまでの節句など「太陰暦」での日にちをただ「太陽暦」に移しただけになった
だから季節感がむちゃくちゃになってしまったんだ
七夕
その一番分りやすいのが「七夕」だと思う
梅雨の真っ最中に「浴衣を着てみんなで天の川を見るイベント」なんて無謀すぎるではないか
そんな計画立てた企画会社はつぶれる確率がたいへん高いだろう
そんなことを考慮して、地方によっては七夕を1ヶ月遅らせて8月7日としたりしている
それでもいいんだけれど
七夕の月
旧暦の7月7日はお月様が必ず「七日月」で舟の形をした半月なのである。
つまり旧暦の七夕は、夜空に必ず「月のお舟」が現れる
その舟に乗って、彦星が天の川を渡るという伝説なのだ
ロマンチックな話ではないか
これは正しく伝えようぜ!
中秋の名月
「中秋の名月」は、旧暦で行うことが多いと思う。8月15日ではダメだよな
秋でこそ、そして満月でこそお祝いのしがいがあるというもの
だから
七夕も旧暦の方がいいんじゃないの?
自然を大切に
文化が伝わっていないと感じるし、「自然を大切にしよう」などというスローガンに則していない
今の日本の暦にすごく違和感を感じるので、思い切って書いてみた
「そんなことを考えてる人もいるんだな」程度でいいので頭の片隅に置いておいて欲しい
「旧暦」とか「新暦」とかという問題ではなく、もっと優れた暦を考案していただきたいと望んでいるのだ
最後まで読んでくれてありがとう