昨日からの続きの話
小学生の頃、ひよこを飼っていた
「黄色いひよこ」2羽と「黒いひよこ」2羽
黄色いひよこは「白色レグホン」、黒いひよこは「黒色ブリモス」と説明されていたが
少し違ったようだ
ピーコ
4羽のひよこは、1羽死んだり、1羽どこかいなくなったりして・・・
「黒いひよこ」が1羽だけになってしまった
メスだと思っていたから、「ピーコ」と名付けた
これも違ったようだ
ピーコはすくすくと?育った
黒からゼブラへ
黒いひよこはだんだん大きくなり、しっかりとした羽毛に生え換わってくる
そうすると、黒色に白の羽毛が混じったゼブラに変化していった
鳴き声?も「ピーピー」から「クックッ」という風に変化していった
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ピーコとの暮らし
ピーコとは毎日遊んだ
普段はケージ(のようなもの)の中で飼っていたが、私が学校から帰ると、必ずケージから出して遊んだ
餌も「粟(あわ)」などではなく、家族と同じものを与えて、その反応なども楽しんだ
いろんな遊びがあったが、私が好んだのは飛ぶ練習であった
飛ぶ練習
鶏であるから、基本飛べないのが当然であろう
最初は少しの高さから落としても「ボトリ」と落ちるだけであったが、
練習を重ねるうち、大きく羽を広げてスムーズに着地できるようになった
そのうちに、階段5〜6段の高さから投げると、羽ばたいて少し飛ぶような姿勢をとるようになった
やはり元は鳥だったんだな
近所
頻繁に屋外を散歩したわけでもなかったが、外に連れ出しても逃げたりすることはなかった
そのうちに「何だかめずらしい鶏を飼っている?」ということで、近所でも有名になっっていった
そしてある日の出来事
ある日、家の近所の「うどん屋」の「おか持ち」を持った兄ちゃんが訪ねて来た
「お客さんが箸もつけないで残していった『親子丼』があるのだが、鶏にやってもいいか?」
みたいなことを言って「おか持ち」から『親子丼』を出した
私は断る理由もなかったので「いいですよ」と答えたと思う
親子丼
その近所の「うどん屋」はたいへん評判が良かった
その親子丼も、きっとかなり美味かったに違いない
ピーコにとったら、かなりのごちそうだったのだろう。正に「ばくばく」という感じでついばんでいた
すると、その「おか持ち」を持った兄ちゃん
その様子を見て、
「ホンマ、親も子も、って、めっちゃ共食いやな」
と、ニコニコしながら満足そうに言ったのである
これってシャレ?
この兄ちゃん、シャレだったのか、マジだったのか?
親子丼にまつわる思い出のひとつ
完