昨日の話の続き
かなり前に行った改造であるが
BD-2の改造のポイントを整理しておきたい
Keeley Mod
私が基本にしたのは「Keeley Mod」と呼ばれる
ロバート・キーリー氏によるもの
This is not all-inclusive in what can be done to the Blues Driver. It is meant to give an idea of where the tone can be improved or changed. All of the changes are subtle but when packaged together offer a nice improvement.
これは、Blues Driverにできることのすべてを網羅しているわけではない。
これは、トーンをどこで改善または変更できるかを示すためのものだ。
すべての変更は微妙だが、
一緒にパッケージ化すると素晴らしい改善が得られる。
D3 Change this 1SS133
D3 Change this 1SS133 to a different (1N4002) diode for asymmetrical clipping. This adds second order harmonics. This adds to the tube type sound. I like the sound of this change.
D3・1SS133を別の(1N4002)ダイオードに変更する。
非対称クリッピングになり、2次高調波が追加される。
これにより、チューブタイプのサウンドが追加される。
私はこの変化した音が好きだ。
変更によるサウンドメモ
D1とD3は
最終段のオペアンプのプラス入力とマイナス入力の間に
互い違いに配置されているシリコンダイオード
クリッピングダイオードの役割をしているかのようだが
ここでのサウンド変化はほとんど感じられなかった
取っ払っても大きく変化することはなかったから
過大入力時にオペアンプが歪むことを防いでいるような気もする
LEDに変更するという改造もあるようだが、
紆余曲折あった後、最終的に1S133に戻した
D7 D8 D9 and D10
D7 D8 D9 and D10 Change 2 of of these diodes from 1SS133 to a single 1N4002. More second order harmonic distortion. Although the change is slight, I like it. We actually take out one of the two pairs and replace it with a single 1N4001.
D7 D8 D9 D10のダイオードのうちの2つの1SS133を
1つの1N4002に変更し、非対称クリッピングにする
より多くの2次高調波を含む歪みになる。
変更はわずかだが、私はそれが好きだ。
実際には2つのペアの1つを取り出し、1つの1N4001と交換する。
変更によるサウンドメモ
D7 D8 D9 D10は
第1増幅段⇨トーンスタック⇨クリッパー⇨第2増幅段
のクリッパー部分で
歪みの要素はこの4つのダイオードで作られていると思われる
キーリーさんの言うようにD9 D10を取っ払って
1N4002に変更してみたが
私は「非対称クリッピングが好きではない」ようで
なんだか古臭くなってしまった印象だった
その後、D2を1N34a(ゲルマニュームダイオード)にしてみたり
D7 D8 D9 D10の全てを1N4148にも変更してみた
ジャリジャリ感を緩和すべく、
並列に100pFのマイカコンデンサーを追加してみたが
いずれも良い方向には変化せず
結局、元どおりの1S133に戻した
C1, C7, C6, C12, C13, and C15
C1, C7, C6, C12, C13, and C15 Change this electrolytic capacitor to a 10uF Non-polarized caps. Non-polarized caps sound better . I like these anywhere there is signal coupling at this high a value.
C1、C7、C6、C12、C13、C15の電解コンデンサを10uFの無極性コンデンサに変更する。無極性キャップの方が音が良い。
私は、高い値(のコンデンサー)で信号結合するのが好きだ。
変更によるサウンドメモ
デフォルトでは10uF/16Vの台湾製?の電解コンデンサー
これらを10uF/50Vのニチコン製MUSEバイポーラに変更
美しい緑色のニチコンMUSEはルックスもサウンドも大好きなので
思い込みも含めて、より良いサウンドになったと感じた
C14
C14 Increase input coupling capacitor value to 0.1uF for increased bass response from your guitar.
入力カップリングコンデンサC14の値を0.1uFに上げると、ギターの低音レスポンスが向上する。
変更によるサウンドメモ
この変更はBD-2購入後、すぐに行っていた
BD-2は、つないだだけで
エフェクトOFFでも低音がスポイルされるので
入力に一番近いコンデンサーを探し出し
(知識も少なく勇気もなかったので)
並列になるように、基板裏側に0.1uFを追加した
しかしながら、最終的には
東信工業のPPフィルム0.047uFに変更した
入力のローカット定数は悩ましいところ
C100
C100 Here is where we can affect the tone control. I prefer a little more lower-midrange and bass frequencies through the tone section. You can increase the lower frequencies by increasing the capacitor value to 0.033uF. Install a switch to add a 0.068uF cap in parallel with this value for the Phat Mode!
C100で、トーンコントロールに影響を与えることができる。
トーンセクションでは、もう少し中低音域と低音域の周波数が欲しい。
コンデンサの値を0.033uFに増やすことで、より低い周波数を増やすことができる。
この値と並行して0.068uFのキャップを追加するスイッチを付けて、ファットモードにする。
変更によるサウンドメモ
デフォルトでは0.018uFで
この定数を大きくすることで低音を増やすことができる
キーリーさんのファットモードでは0.033+0.068=0.101uFにもなるが
0.033くらいが限界
それ以上はモアっとなりすぎる
スペースの関係からAVXの0.033フィルムコンを採用
Most of the ceramic caps
Most of the ceramic caps are changed to Expensive Silver Mica (available through Small Bear Electronics www.smallbearelec.com or www.mouser.com or www.digiley.com). This is what makes our mod sound so good. A noticeable reduction in noise. An increase in the smoothness and no harshness left. This type of upgrade is not found in anyone’s mods. The best sound is right here.
ほとんどのセラミックコンデンサーは高価なシルバーマイカに変更される。
これがモディファイのサウンドをとても良いものにする。
ノイズの顕著な減少。滑らかさが増し、ざらつきが残らない。
このタイプのアップグレードは、誰のMODにも見当たらない。
最高の音がここにある。
変更によるサウンドメモ
キーリーさんの言う通りに「高価なシルバーマイカ」に変更した
セラミックコンが1個5〜10円なのに対し
シルバーマイカは200〜300円もする
投資額からのプラシーボ効果で
めっちゃいい音になるはずなのだが
高音が強調されるようになって・・・
改造前よりトーンノブを絞って使うようになった
結局は低音増強になったのかな?
よくわからない
さすがのBOSS
多くの人が「良くも悪くもBOSSの音」などと言って
けなす?ことがあるが
さすがのBOSSだと思う
定数の絞り込みがすごい
トータルで考えてサウンドを作っているのだろう
どこかをいじるとバランスが崩れる
こんな複雑でバランスのとれたエフェクターを
1万円くらいで売っているのは
ホントすごいメーカーだと思った
オペアンプ1個の超単純な回路で
4万円近い価格を設定しているブティックメーカーもあるというのに
で、今回は
より良いサウンドを求めて
このBD-2を改造ではなく
自分で作ってみようと計画!
ゆっくり楽しんでいきます!
最後までありがとうございました