初鰹が好きなんぢゃ
江戸っ子なんぢゃ
目に青葉
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」は
江戸時代の川柳である
また、「目に青葉〜」を受けて?
「目と耳は ただだが 口は銭がいり」というのがある
目で見る青葉、耳に聞くほととぎすの声がただなのに対し
口で食べる初鰹だけはお金がかかる
という意味だ
たいへん高価な初鰹
文化九(1812)年三月二十五日に
魚河岸に入荷した初鰹の数は十七本で
六本は将軍家でお買い上げ、
三本は料亭八百善が二両一分で買い、
八本を魚屋が仕入れ、
そのうち一本を中村歌右衛門が三両で買って、
大部屋役者にふるまった、という例があった。
『江戸食べもの誌』興津 要著 より
一本三両の初鰹?
江戸時代の物価は現代とは全く違うので
換算するのは容易ではないが
三両を現代の通貨に無理やり換算すると
安く換算しても12万円くらい
高めに計算すると36万円相当となる
いずれにしても法外なほど高価
現代日本でも初売りのマグロが
1億円を超えたりすることもあるから
この「三両」は特別な値段だとしても
それくらい江戸時代の人たちは
「初鰹」を特別扱いしていたのだそう
「初鰹」と「戻り鰹」
カツオは毎年北上南下をする回遊魚
春、日本の南部・鹿児島から北上をはじめ
漁は3月頃に九州南部で始まり、
5月頃に本州中部、8~9月頃に三陸北部、
北海道南部あたりまで進み、
そこからまた南下する
4~5月に一度目の漁のピークを迎える「初鰹」
8~9月に三陸沖で漁獲される「戻り鰹」の
2度の「旬」がある
初鰹2022
スライスしたニンニクをオリーブオイルで炒め、
ニンニクチップを作って取り出しておく
ニンニクの香りの移ったそのフライパンで
少し塩を振った鰹のサクの表面に焼き目をつけ
取り出しておく
決して氷水などにはつけないこと
鰹の香りの移ったそのフライパンで、ソースを作る
酒、ミリンを熱してアルコール分を飛ばし
醤油、バルサミコ酢を(少し)加え、ちょっぴり砂糖
ワインビネガーとレモンの絞り汁で味を調整する
カツオを並べた皿に細かく刻んだ青ねぎと
ミョウガをたっぶり(絶対あったほうが良い)
出来上がったソース(熱いままで良い)を回しかけ、
ニンニクチップを添える
めちゃめちゃ美味〜い
ご飯もお酒も進みまっすー