Landgraff Dynamic Over Driveの製作

自作エフェクター・歪み

今日は祝日

古い記事の編集版で申し訳ないが

お付き合いいただきたい

やはり「マニアックさん」は熱心で、

色々と検索して訪ねて来て頂くのだが・・・

ガックラトップからは、旧ガックラのページは表示されず、

「見つかりません」のlogが出るだけで検索できない

固定ページに再稿したが

カテゴリーやタグの問題で紐付けが難しく

そこで、再度編集、投稿させていただくことにした

Landgraff DOD の製作

初出13/01/22

landgraff_dynamicodb

Landgraff Dynamic Overdrive

写真はランドグラフの本物。

1台ずつすべて手作業で製作されているのだそう。

マーブル模様の塗装も1台ずつ違うらしい。

本物は1度試奏したことがある、とにかく値段が高く、7万強。

楽器店の小さなアンプだったのでよく分らなかった。

なかなかいいけど7万は高すぎるよ。

普通のオーバードライブなら

1万円ちょっと出せばいくらでも選択肢があるから、

かなりの高級品だと思うが、

人気もすごくあり、中古でも数万円。

マーブルカラー以前の初期型は10万円を越えるんだとか。

そんなにいいのかなあ?

回路図

Landgraff_Dynamic-Overdrive_schem

ちょっと前までは回路図が無かったが、

いつの間にか手書き回路図が出回り始めて、

何のことはない

Tubescreamer(日本製の超有名なオーバードライブ)

の回路とほとんど同じということが判明した。

それから、多くのジサッカーのみなさんが作り始めて。

すると、多くの情報も流れて来る。

クリッピング・ダイオードが非対称のバージョン、

あるいはクリッピング横の周波数を決めるであろう

0.22uFが0.022や0.1やら個体によって違うこと。

なんと心臓部のICが4558でないバージョンもあることが判明した。

PASのプリント基板

landkiban01

自分でエフェクターなどを1から作る時は

プリント基板を作ることもあるが

ユニバーサル基盤で配線で作ることが多い

が、その場合は配線が複雑で部品点数の多いものは難しい。

今回のランドグラフ、

本物はまったく基板は使わず、

空中配線のハナレワザで制作されているというが、

そんな技術もないし、

怖くてライブなどで踏んづけることができない。

後にCentaurのキットを購入することになる

PAS(ピーエーエス・現在は無い)

という自作エフェクターのネットショップで基板のみ購入して、

自分好みのパーツで作ってみることにした。

抵抗

landteiko

TAKMAN(日本製)の炭素皮膜抵抗REX25Jを使った。

歪みもの(オーバードライブ)には

高級な金属皮膜抵抗より安い

炭素皮膜抵抗がよいとも言われているが、

今回はこれを使ってみたかった。

実物はもうちょっとピンク色でかわいい。

コンデンサー

landCap

緑の電解コンデンサーは

ニチコンのMUSEシリーズ

青いのはタンタルコンデンサー。

製造終了とか。

買いだめしとこうかな。

黄色いフィルムコンはAVX

小さくて基板に収まりそうだったので選択

landseisaku01

抵抗などから装着

半田付け

真ん中はICのソケット

左右のトランジスタも

なんちゃってソケット?にしておいた。

ソケットにしておけば、後でパーツの変更ができる。

landseisaku02

コンデンサーなどを半田付けした。

向こう側のちょっとでかいコンデンサーは電源関係。

秋葉で適当なものを物色した。

一番左に寝ている銀色のコンデンサーは最終出力部分で、

ここだけこだわってSpragueを選択。

本物のLandgraffはそこがSpragueだということなので。

でもそんなことぐらいで音が決まるわけがないから気休め。

でも見た目はちょっといい感じかも。

アルミダイキャストケース

LandCase001

秋葉原にて購入。

本物のランドグラフは

「MXRサイズ」と呼ばれる小型のものであるが、

今回はちょっと高さのあるタイプにした。

クリッピング変更のスイッチもあることだし、

改造なんかもするかも知れないし。

つまみやスイッチ、ジャック位置を決め、

穴を明ける箇所をマジックでマークする。

ケースの穴あけ

LandCase002

穴を空ける中心に

センターポンチをハンマーで打ち込んで傷をつけ、

その傷を目印にドリルで穴を空ける。

電気ドリルで適当に?穴を空け、

その後、リーマーで必要なだけ広げるとこんな感じになる。

LandCase003

ほぼ完成形を先取りしてみた

一番手前に見える小さなスイッチで

クリッピングダイオードを切り替える。

Landnaibu

内部はこんな感じ。

配線のケーブルが固いのでそのままだと基板が空中に浮く

基板部分のクローズアップ

LandNaibuKiban

OPアンプは4558D

トランジスターは2SC1815BL

OPアンプを差し替えると当然音が変わる。

072、353、2043、5532や2604といった高級品?

も試してみたが第一印象は4558がいいかな?

もうちょっと試してみよう

トランジスターは

2SC1815GRに差し替えると若干ゲインが下がる。

歪みすぎると感じる場合はここで調整すればいいだろう。

クリッピング部分

LandClip
いろいろ試した結果

Marshal ModeはLED2個の対称

TS Modeはシリコンダイオード3個の非対称にした。

ダイオードはこれもいろいろ試した結果

IN914にした。

完成

LandKansei

ケースの上面にプリントしたシールを貼って完成

ボリュームノブをクリーム色にしていい感じじゃないかなあ?

landKanseiLed

LEDも流行?のブルーです。

サウンドもかなり気に入った。

所持しているTS系のMAXON OD-808よりもかなりよく歪む。

LowもHighも程よく出ていてたいへん気持ちいい。

特にMarshal Modeが粘っこくて好き。

TS系のクリッピング回路の可能性をあらためてすごく感じた。

TSを開発したのは日本人だと思うが、

やっぱ日本人はすごいなあ。

2014.07.15.

ZenDrive風に改造した

クリッピングダイオードを変更

LEDのMarshal Modeはそのまま

TS ModeのシリコンダイオードをMosFETを使ったZendrive風に

MosFET+シリコンダイオード2個非対称にした
┌─2N7000──2473──1N4002─┐
┼──2473──  2473──2N7000─┼

LEDモードとの差が少なくなって使いやすいと言えばいいかも知れないが、MosFETの個性が発揮できていないかも?

うーーん。

自作の旅は長いな。

さらに改造の記事がある

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