昨日の続き
Love Pedal Cot50をブレッドボードで試した
なかなかいい感じなのだが・・・
もうちょっと使いやすく!と出力にボリュームを増設してみた
サウンド
昨日も書いたが、「ギターのボリュームの追随性」がたいへん良く
ピッキングによる音のニュアンスも出しやすい
出力にボリュームを増設することで、エフェクトOn/Off の音量差を調節できる
ので、実践的になったと思う
が、私の耳にはすごく高音寄りに感じる
低音がバッサリとカットされている印象
改造・工夫
C3
入力直後のC3のコンデンサー0.0047μFで低音を大幅にカットしているからだと考えられる
これを2倍の0.01にすると、音量も上がり、音が太くなる
さらに0.047とか0.1にすると、音圧が増して行く、が「ギターのボリュームの追随性」がどんどん失われ
アンプライクではなくなる
どうやらこのペダルは「ある時期の優秀なマーシャルアンプ」をイメージしてデザインされたとのことだが
そのマーシャル感が失われていく
0.01μFあたりが限界か?と思われた
C2
今度はアウト側のC2で調節してみる
こちらも0.1μFを少しずつ大きくしていくと、音量も上がり、めっちゃ音圧が上がるが・・・
こちらも同様
1μFなどにすると「ギターのボリュームの追随性」は無くなり、
そのマーシャルっぽくなくなる
0.22μFあたりが限界か・・・
D1/D2
出力のクリッピングダイオードによっても音は変わると思われたが
トランジスタが歪んでいるので、そこまでサウンドは変わらず
それより高音寄りなのが気になるので
回路図にも書き入れたが
500pFあたりのセラミックコンデンサーを並列にすることで、嫌なチリチリ音対策になる
でも、このチリチリした感じも、マーシャル感といえば、そうなのかもしれない
ここまででの結論
Cot50を2N5088で組んでみたが、以前に国産のトランジスターで組んだ時とほぼ?同じ印象
ものすごく高音寄りで低音が足りない
低音を補正しようとすると、この回路の良さが失われる
Super Hard On(SHO)
以前にも実験しているが、よく似た回路構造のSuper Hard Onと比較してみることにした
NPNのトランジスタのような記号で書かれているが、
BS170はNchのMosFET
左にCot50、右にSHO
スイッチでパチパチ切り替えて音を比較する
Cot50は高音寄り、SHOはフルレンジ
増幅率もSHOの方がわずかに大きい
歪み感のタイプが違う
Cot50はアンプっぽい
SHOはすごく音が太い
SHOの方が好きだなあ
備忘録として
手持ちのNchのMosFETで2N7000と2SK1132でも音出ししてみたが
BS170が一番しゃっきりしていて良い
Cot50とSHOを回路で比べてみて、入出力のコンデンサーが
Cot50:0.0047&0.1
SHO :0.1&10
と、違いすぎる(入力21倍、出力100倍)ので、比較できない
SHO の入出力のコンデンサー0.01&0.1に交換してみたが、良さが失われてしまう
この辺はやはりエフェクタービルダーが考えに考え、試したあげくの定数なのだと思う
つまりは、全く用途が違うものと思われる
試しに実験してみると
アンプシミュレーターを歪んだ状態にして
その前にブースターとしてCot50とSHO接続して比べてみた
激変
歪みの前にCot50をOnにすると、ものすごくいい感じにBoost
される
すごく気持ちいい
歪みの前のSHOはすごくブーミー
ブーブーいうばかりで気持ちよくない
サスティーンもCot50の方が良い
SHOの出力にCot50みたいなクリッピングダイオードを取り付けても状況は変わらず
Cot50は歪みの前のブースターとして秀悦
使い方によってここまで激変するとは・・・
ものすごく勉強になったねえー