機材を自作する際に使用する「自作の装置」である
写真のように端子台に部品を挟んで、そのパーツの音を聴くための装置だ
回路の中の「その場所」に「そのパーツ」は適材適所であるのか?を聴くのだ
比べてみないと分らない
人間は、何かの事象を判断するためには「比較してみないと分らない」という特徴がある
例えば今ごろの季節に気温が29℃になったとする。すると「暑いなー」と感じる
がしかし、真夏の37度とかの酷暑日が続いた後に29℃の日があると「今日は涼しいな」と感じるに違いない
そうなのだ、暑いとか寒いとか、それは絶対的な判断ではない
例えば、前の日との比較で感じているのだ
いい音とか、悪い音とかも、そこに絶対的なモノはない
何かと比べて判断しているに違いないのだ
ある有名な大学教授もこう言っている
「美味しいとか美味しくないというのは、比較で感じている」
「人は美味いものばっかり食べていると、どんどんエスカレートしてどれも美味しいと感じなくなる」
「なので時々リセットしなくてはいけない」
「私(その教授)は、昼食は学生食堂で取るようにしている」
「そうすることで、夜どこか美味しい店に食べに行ったりすると、さらに美味しく感じる」
その話の後、その教授は
「何も学生食堂が『まずい』と言ってるんではありませんよ」
と何度も弁解されていたが・・・
話がそれた
機材を自作してアレンジを加える時に部品を取っ替え引っ替えして音を確かめるのだが
ひとつの音だけを一生懸命聴いていると、どんどん分らなくなって行く
部品を取り替えるのにも時間がかかるので、印象が変わる
いろんな音や、場合によっても感じ方が違う
ギターでは低音弦と高音弦で違うし、フレーズや音質によっても印象が変わる
そこで、この「パーツテスター」に交換したい部品をはさみ、右側のスイッチでパチパチと切り替えながら音を比較してみるのだ
もちろん、すべてのパーツをこのパーツテスターでチェックしているわけではない
が、要所要所、重要なアレンジしたい部分はパーツを聴き比べて種類や定数、メーカーなども吟味している
そしてぴったしのパーツを見つけた時にが「よし、これだ」と叫ぶのだ
それも実は絶対的なものではないんだけど
マニアックな話を最後までありがとう