Tempestの製作中
第5話の最後でトホホな結果になって
故障の場所を探す
今日はたいへんマニアックな話だが
「自作エフェクターの音が鳴らない時」の解決方法として
紹介しておくことにする
まずは電源電圧
これは音出しの前に必ずすべきことだが
ICソケットにオペアンプを取り付ける前に
各ポイントの電源電圧を調べる
オペアンプの8番ピンに電源の9Vが来ているか?
バイアスに4.5V程度流れているか?
アースは0Vになっているか?
電源電圧を確かめてからオペアンプを装着
それから、ギターをつないで、アンプにつないで
音が出ない時
バイパス音は出るが、エフェクト音が出ない時
こういうツールを作って
フォンジャックのプラス側に0.1uFほどのコンデンサー
絵には棒ピンが描かれているが、コンデンサーの足でも良い
マイナス側にワニ口クリップなどを取り付け
(ワニ口クリップがなくてもエフェクターのアースにつながっていれば良い)
このツールで故障箇所を探す!
(注)実際のケーブルはもっと長い方がいいし、
ノイズの面から、シールドケーブルが良いと思う
実際の装置
私の場合は、自作のパーツテスターを利用している
パーツテスター
ワニ口クリップ付きのフォンケーブル
方法
オペアンプを取り付けたエフェクターのInputに
CDなどの音を入力し、(ギターを弾き続けても良いけど)
Outputには何もつながず、
今回のツールのワニ口クリップを
問題のあるエフェクターのケースなど、アースに落ちている部分を挟み
ツールのプラグを壊れてもいい?アンプ?などに接続して
コンデンサーの足をエフェクターのシグナルラインに
順番に触れていく
どこで不具合が出ているのか?
コンデンサーの足をA点に触れると必ず音が出るはず
ここで音が出ない場合は、
アースが浮いているか
ツールの作り方自体が間違っているか
何か根本的に違っていると思われる
B点でも音が出るか?
C点、D点、と動かして行って、
どこで音が出なくなるか調べる
今度は同じことをInput/Outputを逆にして同じことをする
この場合、
Inputにプラグをささないと
電源がオンにならない機種もあるから気をつけること
この作業で、
どこで不具合が出ているのか?の見当はつくはず
そして、そこから頑張る!
例えば、
CからDの間で不具合があると分かったら
回路図とにらめっこして
CとDの間の
導通すべきパーツ間の抵抗をテスターで調べていく
大抵ここで、怪しい部分は判明するはず!
逆に導通してはいけない部分のショート!もあるから
それも調べる
そして不具合発見
前回の記事で
「ダイオード用のソケット」の取り外しに難航し
その周りの基板パターンを切ってしまったようだ
不具合を発見!!
切れた基板パターンを電線でバイパス修理
そして!
音が戻ってきた!
やったー!!
Good Job!
自作エフェクターの音が出ない時その2はこちら
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自作エフェクター・歪み実験室